人間ドックで受ける被曝量

人間ドックは健康を考えて受けるのが基本ですが、検査の中では放射線を使用するために不安に感じる人もいます。胸部X線検査やマンモグラフィ、PET検査やバリウム検査、CTスキャンなどの検査でも放射線が使われています。医療行為によって受ける放射線は医療被曝と呼ばれていますが、検査の内容によって被曝量が異なります。実際には医療被曝が原因で病気を引き起こすことはほとんどありませんので安心して検査を受けることが可能です。

法定健診でも行われているバリウム検査では4マイクロシーベルトの被曝量となりますが、職業被曝限度は1年間で50マイクロシーベルト、5年間で100ミリシーベルトとされていますので、人間ドックの被曝量はわずかでしか無いといえます。現在では喫煙場所が少なくなっていますし、検診時の問診で禁煙を勧められることも多いですが、喫煙による被曝量は意外にも多く一日一箱以上吸う人は年間50マイクロシーベルト程度まで被曝量があるとされています。検査に使用される放射線よりも喫煙によって受ける被曝量のほうが圧倒的に多いことがわかりますので、問診で禁煙を勧められることが多くなっているのです。人間ドックは健康状態を確認するために行いますが、被曝に対して不安になるほどのことはなく安心して受けることが可能です。

PET検査や腹部CTなど高度な検査ほど被曝量が多くなりますので、気になるようであれば頻度を抑えることで対応が可能です。