内科医になるまでの期間と仕事

内科医になるためには、大学に医学部で6年間医学課程を修了して、卒業後に厚生労働省による医師国家試験に合格しなければなりません。そして医師免許を取得したら、臨床研修を受けます。内科は様々な診療科目に分類されます。感染症や循環器疾患、神経系疾患など範囲が広く、臨床研修に時間がかかります。

1年目は内科や外科、緊急部門の研修を受けます。2年目に小児科や産婦人科、精神科、地域保健医療を回るので、最低でも2年はかかります。一般的にそれぞれの科を1ヶ月経験するのが良いとされますが、内科の場合は6ヶ月以上にわたって多くの業務をこなすことが多いです。全ての科を体験したら、希望する科で研修を受けて必修研修の後に希望される科に配属されます。

出身の大学が運営する大学病院で働くこともありますが、一般の病院を選ぶことも可能です。最短で8年間は勤務するまでにかかるので、大学留年や国家試験での不合格などによって、さらに期間が延長されます。外科医が診る患者は、手術をするので神経と体力を使いますが、手術を終えた患者はその後の経過を観察するだけなので、仕事量は多くありません。一方で、内科は時間がかかる検査が多く、病状が進んで手術しても手遅れの患者が来ることもあり、一人一人にかける手間が多いです。

全身の状態が悪い患者が集まるので、精神的な負担も大きいです。しかし緊急手術などで深夜に呼ばれることがないので、外科医と比べて特に忙しいわけではありません。

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