人間ドックの目的とそのコースについて

人間ドックには、目的が二つあります。その一つ目は、病気を探し出して、早目の治療を受ける事です。たとえば、癌の初期には何の症状もありませんし、まだ元気だと思っている方にも生活習慣病が始まっている可能性もあります。病気が、早目い発見できると早目の治療を受けられますから、身体を大きく壊さずに済みます。

二つ目は、新しい病気の発症を予防する事です。人間ドックで検査をうけると、病気にかかっているときと元気な時と、その境目にある場合があります。病気と元気な状態の間の場合は、その健康状態を正確に評価をして、医師や保健師や看護師や管理栄養士などが生活指導をしてくれます。健康状態にあった生活習慣にかえることによって、病気にかからずに済みます。

一番標準的な人間ドックは、生活習慣病健診に、胃X線検査と腹部超音波検査を加えた半日コースです。人間ドックは、一般的な1日コースのほか1泊2日の場合は、糖尿病に対する糖負荷試験を受ける事が出来ます。また、胃腸系を主体として場合は、1泊2日で大腸内視鏡検査をうけることもできるコースがあります。また、癌検診を目的としたPET-CT検査をおこなうようなコースもあります。

女性専用コースには、生活習慣病検診に子宮がん検診を加え、乳房の触診に超音波検査を加えてものまたはマンモグラフィーを行う検査コースもあります。自分の体調と時間を考え自分自身にあった人間ドックを受けて、健康な毎日を安心して送る事が大切です。