人間ドックにはオプション検査と呼ばれているものがあって、基準の検査の他に人間ドック受診者によって好きなものを選択できます。人間ドックのオプション検査を受診するときには別料金が発生するもので、特定の病気について異常があるかどうかの確認ができます。家族の中にがんや脳卒中、心臓病などの症状を発症している人の場合には、一般的な人と比較してそれらの病気を発症する危険性が高いと言えますので、自分に適した健康管理について考えたうえでも、人間ドックのオプション検査を受診しておくことが良いと考えられます。オプション検査としては、大きく分けてがんについての検査と、それ以外の生活習慣病についての検査があります。

人間ドックの基準検査としてもがんについての検査は行われますが、それだけでは小さな早期がんを発見できない場合があります。オプション検査を受診しておくことによって、より一層精密な画像検査を受けることができます。肺がんではCT検査、前立腺がんの検査では腫瘍マーカーや超音波検査、子宮がんでは細胞診、乳がんではマンモグラフィ検査などが代表的な検査項目として知られています。生活習慣病についてのオプション検査としては、脳ドックが知られています。

脳ドックではくも膜下出血や脳梗塞などを引き起こす危険性を確認するための、MRIやMRA検査、頚動脈超音波検査などを受けることができます。心臓の機能の状態を確認できる検査として心臓ドックを受けることも可能で、心臓超音波やCT検査、運動負荷心電図などの検査が受診できます。