医療機関では病気で受診した際にはより詳しく状況を確認できるように高度な検査を行いますが、人間ドックでは広く浅く確認することが基本となります。そのため検査結果から病名が分かるわけではなく、病気の可能性がある状態を見つけることに重点を置いた検査内容になっています。早期発見が人間ドックの大きな目的ですから、異常が疑われた場合には再検査によって病名を特定しいきます。ですから検査結果が悪いからといって必ずしも病気にかかっているわけではないと言えます。
再検査になることにより体の状態をより詳しく把握することができますし、再検査によって異常がなければ安心することも可能です。しかし検査結果が悪いということは必ず何かが影響していますので、安心してもよいわけではないといえます。病気の可能性について疑わしい場所を探るのが目的ですから、再検査になったからといって病気だとは限らないのが人間ドックの特徴です。もちろん健康診断でも同じことが言えますので、状態の悪いところを特定し健康意識を高めていくことも重要な意味を持ちます。
病気の可能性を予測し早期発見、早期治療にかかれるのがお勧めされている理由ですから、定期的に受け続けていくことが大切だと言えます。病気の中には自覚症状が殆ど無いまま進行してしまうケースもありますが、早く治療を開始すれば完治する確率も高まりますので、早期発見によって重大な病気に発展しないようにできるのが人間ドックのメリットになります。